Jun.15.2023

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秩父夜祭:豪華絢爛な冬の祭典が街を彩る

こんにちは、担当の19番です。
今回は埼玉県秩父市で毎年12月に開催される「秩父夜祭」についてご紹介します。このお祭りは地元の人たちからは「冬まつり」や「夜まつり」と呼ばれています。

秩父夜祭の魅力は、冬の夜空を彩る花火や、提灯やぼんぼりの灯りが揺れる笠鉾や屋台の美しい光景です。これらが一体となって、まるで夢の中にいるような幻想的な空間を作り出します。「秩父祭の屋台行事と神楽」は国の重要無形民俗文化財に指定され、さらにはユネスコの無形文化遺産にも登録されているほどの価値があります。

まず、見どころの一つは笠鉾と屋台です。勇壮な秩父屋台囃子が鳴り響き、初冬の街中を曳き廻される山車は、笠鉾と屋台の合計6基が登場します。その中でも特に注目すべきは、「動く陽明門」と称される豪華絢爛な笠鉾です。昭和37年に国の重要有形民俗文化財に指定されたほどの美しさを持ちます。また、屋台は宮地、上町、中町、本町の4基で、当番形式で屋台歌舞伎が上演されます。舞台の両側には張出舞台があり、独特の様式で舞台が組み立てられます。

花火も秩父夜祭の見どころの一つです。屋台や笠鉾に引けを取らない美しさで、夜祭に華を添えます。色とりどりの花火が夜空に咲き誇り、幻想的な光景を作り出します。

さらに、秩父夜祭では屋台芝居も披露されます。屋台の両側には張出舞台が設置され、芸座が組まれて独特の様式で上演されるのは全国的にも珍しいものです。舞台の準備から撤収までの手際の良さは見る価値があります。

このように、秩父夜祭は冬の夜に彩りを添える美しい光景や伝統的な行事が織り成す祭りです。地元の住民たちはもちろん、観光客にとっても一生に一度は体験しておきたいお祭りと言えるでしょう。

画像はイメージです。